Rocket2009-04-14

ある日のこと
今回の登場人物
*ワタクシ
*ワタクシの母
*Sさん
 写真館にお勤めしていた方でワタクシを1桁の年の頃から知っている。
 理解があり、写真、絵画、手芸、洋裁など手仕事の好きな方。
 血縁ではないが「(身内の)おばさん」感覚の方。たまにワタシと遊ぶ。
*Nさん
 Sさんからの流れで知り合った方。最近お孫さんが産まれ、奥様が娘さん
 の所に行っているため、ヒマ。若い時分はバリバリ働いた偉い人。
 苦学独学の人で話しがおもしろい。昭和のいる師匠に顔も中身も似てい
 ます。


SさんとNさんは失礼かもしれないが、適当なカテゴリーが無いので
ワタシにとって友達ってことにしてください。


この仲良しグループでお花見に行くことになった。
お花見の会場はワタシは一度も行ったことがないどころか
存在すら知らなかった神社である。
参道が長く、両側にはワンサと花びらを散らす桜
参道の右側は崖で下にはごく普通の川が流れている
川に背を向け、ものすごく集中して妄想すれば
「京都だ」
参道を進むと神社ゆえの玉砂利の結構広い広場
シートを広げてお弁当などを食べたり
子供がたくさんはしゃぎまわったり
柴犬が花見をしたりしていた。


さて、お参りにと歩く
手を洗い
お財布から5円玉を探す
母はお賽銭入れずでもうお参りしている
母の分もと15円賽銭箱に入れました
もちろんお願い事は一つであります


全員で桜の下で写真を撮った
Sさんが玉砂利を拾っている
「好きな石を拾って」と言われて拾った
Sさんに渡すと「干支を書いてあげるね」
Nさんは「俺は寅!!」と大きな石を渡していた
Nさんはうちの母方の亡くなった祖父と同じ年だ


神社を後にし食事に行く
(かなりこっちの方がメインだ。おごりだもん)
Nさんのお気に入りのお店でお昼をいただいた
そこは割烹もちろんおいしい
1000円を超える海鮮丼
Nさんは寿司を頼み、残った分
イクラ、うに、甘えびを3人にしきりと勧める
お腹いっぱいだったが、頑張って甘えび食べる
「若いから、しゃべってると腹もすくだろう」
といつも押しが強い
そして、会うといつも
「お姉ちゃんは何年生になったんだ?」と聞く
ワタシに向かって聞く
オモシロイのでいつも適当に応えておく
危うくあんみつまで食べさせられるところを
何とか車に全員乗せて帰宅


Nさんを降ろすと
「これ持っていけ」と
イチゴ2パック
「Nさん!またねー」


Sさんを降ろすと
「これ持っていって。あげるから」
お赤飯(もちろん手作り。おいしいんだ)
風呂敷包みが一つ
「うわー!!ステキな風呂敷!!」と
ワタシが歓声をあげると、風呂敷ごとくれる
つもりだったとのこと。
中身は古布
高島屋のビニールのイカシタトートバッグ
お土産多過ぎだあ


ワタシも家に帰り頂いたお土産を片付ける
ウキウキと風呂敷をほどくと
まずびっくり
風呂敷と思われたものは
サンローランのスカーフだったのよ!!
へへへ もうもらっちゃったもんね
母悔しいであろう
中の布も素晴らしくてまたウキウキした

ああ、また布が増えたけど
ステキでしかも、貰った布だから
いいよね