見つかった涙。でもそんな涙いらない。

ミサイルミー
涙を探して途方にくれて。でもこんな風に見つかるなんて。
友人から届いた「悲しいお知らせ」というメール。
ギターウルフのビリーさんが亡くなったという知らせだった。
信じられなかった。違う友人からのメールがくるまで。
葬儀の日程を見るまで。
半信半疑。タチの悪い冗談。一日早いエイプリルフール。
最近は以前ほど熱狂的にライブに通う事は無かったが、それでも年に何回かは必ず観ていた。
いつでも死ぬほどかっこよくて。ほんといつ観ても最高で。
最後に観たのは去年のツアーで地元に来てくれた時。
こんなことになるなんて。もっともっと観ておけばよかった。
初めてウルフを観た時の感動がいつ観てもあった。
ビリーさんはほんとに恐そうで。普段もトッポくて。とてもとても話かけたりできなくて。
ビリーさんの歌う「ミサイル・ミー」いつでもワタシを狂わせて。ライブハウスのどこで観ていようと
この曲の時にはモッシュの真ん中に突っ込んで行った。
ビリーさんはいつ見ても不良少年そのもので。話している英語もタチの悪いもので。
それを聞いて「らしいな」と思った。
ビリーさんのTATTOはイカシテタ。
「俺はエビスしかのまねーの!!」
そう言ってた。
だから帰りにエビスを買いに行った。
エビスを手にとった。
寒さかなんなのか。
体が震えた。
今きっとロックンロールの天国でたくさんの憧れのヒトに会ってるんだろうな。
そしてあのタチの悪い、不良のような、でも愛想のある英語でたくさんおしゃべりしたりしてんだろうな。
死んじゃったロックンロール・スター達とセッションしたりね。
意気投合してバンド組んだりして。
もしワタシやたくさんのファンが死んだら。みんなロックンロール天国に行こう!!
きっと何歳で死んでも青春真っ只中の自分の姿に戻ってて、皮ジャン着ててさ。
そして毎日毎日、観に行こうぜ!!

どうせいつか全員死んでしまう。遅いか早いかだけだもんね。
「ミサイル・ミー」は死んでからのお楽しみ。
天国に行く時はエビスをお土産に。
みんな遺書に書いとくようにしようぜ!!